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    ビルマ  雑  記  帳

  2004年、初めてビルマを旅して気づいたことや感じたことを、思いつくまま、まとめてみました。 内容
◆ふくろう
◆水の施し
◆停電
◆バガン雑感
◆軍事政権、しかし…
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旅のパーツ(1)
  ビルマへ・交通機関
旅のパーツ(2)
  飲食・泊・もっと知る

◆ふくろう
ふくろう   かなり以前だが、タイのメーサイから日帰りでビルマに行ったことがあった。葉巻や動物の毛皮、宝石などに混じって、ペアのふくろうの置物がたくさん売られてきた。値段も手頃なので買ってきたが、なぜふくろうなんだろう? と長い間なぞだった。
  今回ビルマに行くと、大きな寺院の門前でそのペアのふくろうの置物が大量に売られているのに気づいた。 ヤンゴンのシュエダゴンパゴダ門前の店にも、ズラーッとふくろうが並んでいた。バガンで昼食に入った食堂では、ちょうど日本の神棚のようなところに、やはりふくろうがペアで飾られていた。どうやら、ふくろうは縁起物らしい。
神棚にもふくろう クリックで拡大神棚にもふくろう   ふくろうはその姿や生態から、世界各地で信仰を集めているが、ここビルマでの「人気ぶり」はかなりのものではないだろうか。そういえば、私が旅行に持っていったカバンにもふくろうのバッジがついているが、それを見つけたビルマ人がニコニコしながら、「ああ、ハッピーバードだね」と言っていた。
マンダレー マハムニパゴダにて クリックで拡大マンダレー マハムニパゴダにて
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◆水の施し
  暑い国では何よりも水が大切だ。ビルマの街角や寺院には、水が入った壺が置かれているのをよく見かけた。この水はだれが飲んでもよいのだが、これは仏教でいう「施し」であり、徳を積む行いであるという。つまり、毎朝僧侶の托鉢に食べるものを寄進したり、寺院にお金などを寄進する行為と同じである。
  私たちはふだん、競争に勝ってモノやカネを獲得することがよいことだ、という価値観の中で生きている。これに対して上座部仏教の国では、私たちとは全く反対の価値観、つまり、自分のモノやカネを進んで差し出すことがよいことだという。考えてみれば、小は家族の遺産相続から大は国家間の戦争まで、争いごとというのは必ずモノやカネの奪い合いから起きるものだ。
  なお、水の入った壺は多くの場合素焼きのもので、細かい目から水が蒸発するため、気化熱で温度が下がり、冷たい水が飲めるらしい。旅行中に腹をこわすとまずいので、さすがに飲まなかったが、水の入った壺を見るだけで、何か癒されるものがあった。
水の壺 シュエダゴンパゴダ クリックで拡大水の壺 シュエダゴンパゴダ
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◆停電
  日本でも昔は雷が鳴ったりするとよく停電したものだが、最近はめったにない。しかしビルマではほぼ毎日停電を経験できた。
  食堂で夕食中に停電した。電灯が消えたがまだ薄暮で何とか見えたが、天井の扇風機が止まって暑い。すると店員が手際よくうちわを持ってきてくれた。GHでシャワー中に停電した。懐中電灯を持っていったのでよかったが、クーラーが止まって困った。ビルマの最後の最後、ヤンゴン国際空港の待合室でバンコク行きを待っている時も停電し、空港中が真っ暗になった。これでは離着陸ができないと心配したが、自家発電設備があるのか、すぐ回復した。
  たしかに停電は不便だし、いろんな点で危険でもある。しかし日本では、停電を起こさないために、一年で最も電気消費量が多くなる時に合わせて発電所を建設している。だから電気はふんだんにあるものだ、と錯覚しているのではないか。電気はあるのではなくて、石油や核燃料を燃やして環境に負荷をかけながら無理してつくっているのだ、という当たり前のことを、ビルマの停電は気づかせてくれた。
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◆バガン雑感
  2000以上のパゴダが残る、世界的な仏教遺跡・バガン。その風景や個々の寺院は期待以上のものだった。ビルマ政府も地元当局も、外国人を呼べる観光地として利用したいのだろう、空港は改修工事の真っ最中だった。
  その貴重なバガンの魅力を守り残すためにも、安易な修復はやめてほしいと思う。真新しいレンガでつくったパゴダをけっこう見かけたが、果たして当時と同じ様式や工法でつくったのだろうか? ただ、パゴダや寺院はいまでも信仰の対象なので、信者が寄進して修復するのは止められないのかも。逆に早急に保存が必要なのは、各寺院に残る壁画である。たくさんの人が見れば、湿度が上がり絵は傷みやすい。残念ながら落書きもあった。
  行く先々で土産物売りがいる。他の国に比べれば全然しつこくはないが、中にはそっと近づいてきて、片言のヘンな日本語で話しかけながら、宝石(のように一見見える石)や古そうな仏像の頭部(レプリカをさも本物のように、大事そうに布で包んで持っている。もし本物だったら犯罪だ)をコソコソ売りつける奴がいて、うさんくさい。
バガンの夕景
いつまでもこの風景が続いてほしい バガンの夕景 clickで拡大
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◆軍事政権、しかし…
  周知の通り軍事政権下にあるが、そのような緊張感は感じなかったし、街で軍人を見かけることも少なかった。軍がそれだけ上手に統治しているのだろうか。ただ軍事政権の本当の姿が伝わってくることは少ないし、国民がどう思っているか知るよしもない。
  軍事政権ゆえに、諸外国とくに先進諸国からの資本や商品の流入は限られていて、マックもKFCもないし、コカコーラではなくてビルマ製のコーラが売っている。バガンなどの観光地も、外国人観光客の姿は少ない。シーズンオフのせいだけでなく、軍事政権のイメージが観光客を遠ざけているのかも。そういえば関空−ヤンゴンの全日空の直行便もいつの間にか姿を消してしまった。
  そういう状況のビルマは、急速な経済成長を遂げている他の東南アジア諸国から、明らかに置いてきぼりを食っていて、その差はたぶん開く一方だろう。その分ビルマには、他の東南アジア諸国で失われたものが多く残っているかもしれない。もちろん今のビルマの状況を手放しで肯定するつもりは全くないが、ビルマへ行くならある意味今が旬かもしれない。
追記
2007年、再び軍事政権と民衆・僧侶が衝突し、犠牲者を出した。軍事政権の力は圧倒的だが、国民に不満があるのは確かだろう。
この事件以後、ビルマを旅行したいという人は、さらに減ったと思われる。
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