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旅日記から  タイ国発祥の地を訪ねて -スコータイ・カムペーンペット- 2001年07月  (4)
 このページの内容   ◇7月28日 ◇7月29日
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スコータイ 見どころ ◆シーサッチャナーライ 見どころ ◆カムペーンペット 見どころ

 2001年7月28日(土)  スコータイ→カムペーンペット 晴れ
 
カムペーンペットへ移動
  10:00ころ、3泊したスコータイホテルをチェックアウトして、いつものように乗合ソンテウ(4B)でバスターミナルへ向かう。しばらく待つとナコーンサワン行きのバスが来た。11:00に出発。運賃35B。1時間あまりすると、右手に緑に囲まれた歴史公園が現れた。まもなくカムペーンペットだ。市場の前でたくさんの人が降りるので、私もつられて降りた。
  ガイドブックには市場の近くにホテルがあると書いてあったが地図がなかった。あちこち30分ほど歩いてみたが、ホテルは一軒もなかったので、とりあえず市場で昼飯を食べた。その後、市場で客待ちするバイクサムローのおじさんに、あらかじめ目星をつけておいたホテルの名を出すと、おじさんたちは口々に「あそこは閉まってるよ」「コーチョークチャイがいい」と勧めてくれる。バンコクなら疑ってしまうところだが、ここは田舎町、 いかにも人のよさそうなおじさんたちを疑う気にもなれなかった。「じゃあ、そこへ連れて行って」とお願いすると、 一人のおじさんがこれに乗れと合図する。7,8分走ってホテルの前に着いた。商店が並び、けっこうにぎやかな街の中だった。バイクサムローのおじさんたち推薦のコーチョークチャイホテルは、ロビーも明るく部屋もこぎれいにしてあって、気持ちいいところだった。1泊230B。
  ホテルに荷物をおいて早速歴史公園へ向かう。ホテルを出ると赤い乗合ソンテウが走っているのを見かける。手を挙げて乗り込むと、予想通り先ほどの市場の前に着いた。運賃は6Bだった。ここから街の北西部にある歴史公園までは、歩けない距離ではないが、昼過ぎの暑い中なのでバイクサムローを利用する。遺跡公園には入口が2か所あるようだが、街から遠い方の入口まで連れて行ってもらった。そこから遺跡を見学しながら、ブラブラ街まで帰ってくる予定だ。そんな方へ行く客は少ないのだろうか、運賃を交渉しても40Bまでしか下がらなかった。約10分で入口に到着した。そこで入場券40Bを買う。
1米ドル=45.56B(バーツ)
1B=約2.7円

日本へ絵はがきを出すため、郵便局まで歩いていった。1枚12B×2枚。この日は12Bだったが、時々15Bと言われることもある。タイらしいといえばタイらしいが、タイの郵便料金はどうなっているのだろうか。
朝食 バスターミナルで、缶コーヒー・サンドイッチを買う。18B
バスの切符 クリックで拡大
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酷暑の遺跡公園(アランヤイック地区)
  午後の14:30、ピーカンで暑い。覚悟を決めて歩き出す。歴史公園として整備されているので、 しっかりした道もあり、道案内や看板も立てられている。しかし木々が生い茂って見通しがきかないので、森の中を探検している気分にもなる。人気もなく、明るい日差しがかえって寂寥感を増す。
  約2時間(14:30-16:30)かけて、次の寺院を見学して歩いた。
ワット=アーワートヤイ・・・入口からすぐのところ大きな寺院の跡。
ワット=クルシーホーン・・・境内を囲う石壁がよく残っている。ここから次への移動がいちばん長く、暑かった。
ワット=チャーンロープ・・・広々とした草地の中に、 大きなチェディーの基壇(1辺31m)が残っている。68頭もの象がぐるりと取り囲み、これを支えている姿は壮観だ。象の中には保存状態のよいものもあり、装飾が見て取れる。階段で基壇上まで登ることができ、見晴らしがよい。
ワット=シン・・・風雨ですっかりやせ細ってしまった仏像や門番がぽつんとたたずむ。
ワット=シーイリヤボット・・・四体仏のモンドップは、スコータイのワット=チェトゥポンと同じ様式だ。裏側の仏立像がいちばんよく残っていて、 品のある優美な姿をしている。正面の遊行仏は崩れてしまっているが、往時の美しい姿が思い起こされ、 なかなか印象深かった。この辺りまで来ると、観光客の姿も見かけるし、売店や屋台もあってにぎやかになる。 それまでほとんど人に合わなかったので何かホッとする。野外学習に来ている小学生もたくさんいた。
ワット=プラノーン・・・かつては大きな寝仏(プラ・ノーン)があったらしいが、 今は全く失われている。それをおおっていた建物の、いかにも丈夫そうな太い柱が何本か残っていた。
  ワット=プラノーンを最後に、近くの公園出口から出る(行きとは別の場所で、こちらの方が街に近い)。出口には「世界遺産」のプレートが誇らしげに飾られてあった。出口付近にはバイクタクシーもいないし、まだ5時前なので街までゆっくり歩いて帰る。遠くで雷鳴が聞こえ、湿気を含んだ風が強くなってきた。歩いてみると意外に近く、バスを降りた市場まで20分かからなかった。
ワット=アーワートヤイ クリックで拡大 ワット=チャーンロープ クリックで拡大 ワット=シーイリヤボット クリックで拡大 up

田舎町の夜
  赤い乗合ソンテウ(6B)に乗ってホテルへ帰る。フロントには昼間と違うお姉さんがいて、鍵を受け取るといろいろ話しかけてきた。暇なうえに、タイ語を話す外国人が珍しかったんだろう。「字は読めるの?」と聞くので、「まあ何とか」と答えると、お姉さんは紙に何か書き始めた。テストするつもりかと身構えたら、「チャン・ラック・クン」(I love you の意味)と書いただけだった。このくらいなら読めるので、すらっと読むとお姉さんはやたら喜んだ。「私の友だちの知り合いに日本人の男の人がいるの。ピッサヌロークに住んでて、ずっとタイ語勉強してるのに字が読めないんだって。あなたはすごいのね。」とほめられてしまった。お姉さんはもっと話したかったようだが、日中暑い中遺跡公園を散歩したせいで、かなり疲れていたので、適当に話を打ち切って部屋へ帰った。
  しばらくして、夕食を食べにホテルを出た。さっきのお姉さんはもういなかった。初めての街、しかも地図もない。こういう時、タイで雰囲気のいい食堂を探すには、川沿いへ行くのが経験上いちばんヒットする。今回も正解だった。ホテルから川(チェンマイから流れてくるピン川)の方へ歩いていくと、まず電気が煌々と光るにぎやかな夜市に出くわした。食べ物、雑貨、服などの店がひしめき合い、たくさんの人がそぞろ歩いている。楽しい雰囲気だ。そこから少し離れた川沿いに食堂が3軒ほどかたまっていた。そのうちの1軒「スアン・イサーン」(ありがちな名前!)という店に入る。他に客が少なかったせいか、店員のお姉さんたちは扇風機や蚊取り線香を持ってきてくれ、ビールをコップについでくれる。しかもお勘定の時に205Bだったのを5Bおまけしてくれた。
  田舎町(といっても、カムペーンペットは県庁所在地なのだが)の、穏やかな夜だった。
夕食 「スアン・イサーン」という食堂で。ビアシン大1小1、トートマンクン・野菜炒め 200B。 市場で、バミーナーム 15B、マンゴスチン4個 10B。 up

 2001年7月29日(日)  カムペーンペット→バンコク 晴れ 夕方雨
蝶の飛び交う歴史公園(城壁内)
  カムペーンペットの歴史公園は、昨日まわった北西部のアランヤイック地区と、 城壁に囲まれた旧市街の2か所に別れている。今日はその旧市街を訪れた。 城壁内は大して広くないので徒歩で十分だ。
  8:00にホテルを出て、乗合ソンテウ(6B)で旧市街近くまで行く。まず、サーン=プライスワン(シヴァ神の祠)を訪ねた。地元の人の信仰を集めているようで、花やろうそくが手向けられていたが、ここに祀られているシヴァ神はレプリカで、本物は近くのカムペーンペット国立博物館に展示されている。1886年に頭と腕がドイツ人によって盗まれたが、港で見つかって元に戻されたという。ヨーロッパ人は世界中から文化財を泥棒していたが、このシヴァ神も危なかったわけだ。その国立博物館はさほど広くはないが、この辺りで見つかった仏像・神像や生活用具などが、説明付きできちんと並べられていた。
  メインの歴史公園は、博物館のすぐ横にある。芝生が植えられ、歩道も整備されていた。手前側のワット=プラタートには大きな釣り鐘型のチェディーが、 前部に2基、奥にメインのチェディーが1基、合わせて3基残っている。メインのチェディーは、 8角形の基壇が幾重にも重なった上に本体が乗っていて、安定感がある。カムペーンペット様式というそうだ。
  その奥、低いレンガの壁で囲まれた寺院跡がワット=プラケーオである。旧市街の中心の寺院ということで、敷地もかなり大きく、多くの仏像や建物のあとが残されている。一番奥に寝仏が1体と座仏が2体並んでいる。スコータイのものとは異なり、角張った顔と大きめの顔のパーツが特徴的だ。アユタヤ時代初期の様式(ウートーン様式)だという。
  昔はきらびやかだった寺院が崩れ去っていく様子が、いかにも遺跡という感じだ。 そんな遺跡の中ではあちこちで花が咲き、その花を求めて黒い蝶や青い蝶が飛び交う。蝉やこおろぎも鳴いている。 観光客もほとんどいない。いい雰囲気だった。ただ、この日が日曜日のためか、そばに特設の市場が開かれ、 スピーカーから呼び込みの声が絶え間なく流れていたのが残念だった。
国立博物館 入館料30B
歴史公園 入場券はアランヤイック地区と共通(40B)
サーン=プライスワン クリックで拡大 遺跡公園の蝶 クリックで拡大  
朝食兼昼食 ホテルそばの食堂でバミーナーム、氷水 16B。
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旅の楽しみ
  11:00ころ、例によって乗合ソンテウ(6B)でホテルへ帰ると、ちょっとうれしいことがあった。朝、 手を滑らせてコップを割ってしまったので、弁償費用として20Bを置いて来た。帰ってくると新しいコップと、「お釣り」なのだろうか、10B玉が置いてあった。20B取ってしまってもいいのに、掃除をしてくれた人の心根の良さが伝わってきた。最後まで、気持ちのいい街、気持ちのいいホテルだった。
  シャワーを浴びたあと、11:30ころ、ホテルをチェックアウト。フロントでバスターミナルへの行き方を聞くと、赤いソンテウに乗っていけばいいと教えてくれた。いつも乗っていたソンテウがバスターミナルまで行くらしい。
  バスターミナルに着くと、チケット屋の客引きがすごい。 あっという間にチケットブースに連れられ、切符を買っていた(208B)。 バンコク行きのバスはたくさんあるようで、待っている間にもバンコク行きやチェンマイ行きのバスが次々と発着する。競争が激しいわけだ。発車時間まで少しあるので売店で、カムペーンペット名物のクルアイカイ(卵バナナ)でつくったバナナチップス(15B)を買う。本物のクルアイカイは10月が旬らしい。
  予定の12:30になってもバスはまだ来ない。チケットブースのお姉さんは、慌ただしくトランシーバーで連絡を取りながら、「少し遅れています。ごめんなさいね。」と言って本当にすまなさそうな顔をする。結局バスは20分ほど遅れてやって来た。チェンマイ発のバスで、私を入れて3人ほどが乗り込み、ほぼ満席になった。もちろんエアコン付きでジュースのサービスもあり、席も広くて快適そのものだった。
  夕方、ちょうどアユタヤのあたりで雨となった。やがて雨は上がり、バスは雑踏のバンコク市内へ入っていく。まるで別の国に来たみたいだ。同時に、今回の旅も終わりだという一抹の寂しさも感じる。バンコクの北バスターミナル(モーチット2)へはちょうど午後6時に着いた。バスターミナルではスピ-カーから国歌が流れ、みな立ち止まって聞いている。それを動いているバスの窓から見るのは、何とも不思議な光景だった。
  市バス(3.5B、2本)で空港へ向かう。夜が暮れて、空港の待合室で今回の旅行を思い出してみる。 一人旅の私に、シーサッチャナーライのワット=シーラッタナマハータートで受付をしていたおばさんは、 「一人じゃ寂しいでしょ。どうして友だちと来ないの?」と言っていた。しかし今回の旅では、 本当にたくさんの地元の人と話し、知り合い、助けられた。一人で旅している気がしなかった。 たくさんの遺跡や寺院にも感動したが、そういう人との出会いこそ、自分だけの旅づくりなのだろう。 こうやって旅の楽しみは蓄積、増幅され、また次の旅への原動力になっていくのだ。
バスの切符 クリックで拡大 夕食 空港のクーポン食堂で夕食。ビアシン小、カーオマンカイ、7up 85B。
空港税 500B。
翌日1:30、TG644便でバンコクを離陸。
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