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イーサーン南部のクメール遺跡(3)
 ムアンタム ปราสาทเมืองต่ำ
 このページの内容 
◇ムアンタムの建設
◇ムアンタムへの行き方
◇ムアンタムの見どころ
 関連ページへのリンク 
◆見どころ
 カオプラウィハーン
 パノムルン
 ムアンタム
 その他の遺跡(作成予定)
旅日記から・・・・ウィエンチャン→ルアンパバーン '99.12(3ページ)
MeuangTam, click to enlarge 正面(入口方向)から見たムアンタム遺跡
  パノムルンから丘を下りて、パノムルン寺院と同時期につくられた大きな貯水池をぐるりと回ると、ムアンタムに着く。10-12世紀に建てられたクメール寺院である。8kmほどしか離れていない2つの寺院は、何らかの関係があったとされる。きれいに整備され過ぎている感はあるが、インド-ヒンドゥー神話の世界観を表した寺院プランや繊細なレリーフなどはぜひ見たい。

◇ムアンタムの建設 
  パノムルン寺院の建設とほぼ同時期の、10-12世紀に建てられたクメール様式の寺院である。近くの町の人々の宗教センターとして、シヴァ派のヒンドゥー教寺院がここに建てられた。そばに大きな貯水池(クメール人はしばしば水源確保のため造った)があること、パノムルン山の火山灰が積もっていることを考え合わせると、当時から農業のさかんな豊かな土地で、相当規模が大きく重要な町があったと思われる。
  そのムアンタムの町は、近くのパノムルンと交流があったようだ。この寺院に彫られているレリーフのレベルも、パノムルンと遜色がなし、ムアンタムという名前(タイ語でムアンは町、タムは低いという意味)も、次の話もパノムルンとの関係を示唆している。
  近くのナーンローンの町には昔こんな話が伝わっていた。ある立派な王が軍隊と腕のいい職人を送ってパノムルン寺院を建てた。完成後、丘の麓に寺院奉仕者のための町と祭祀場をつくった。これがムアンタムだという。
  寺院の創建については史料が少ないため詳細は不明である。ただ、寺院を囲む外壁から見つかった短い碑文には、水や米を守る神の名が記されていたことから、ここが米倉だった可能性もある。
  1988年から芸術局が修復を始め、1996年に完成した。翌1997年11月10日、シリントーン王女を迎えてを招いて正式なオープニングセレモニーが執り行われた。現在は、パノムルン国立歴史公園が管理している。
行き方
パノムルンといっしょに行くのが一般的。近くのバーンタコーの町か、宿泊施設のあるナーンローンで、バイクタクシーかソーンテーウをチャーターする。
パノムルンへの行き方も参照のこと
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◇ムアンタムの見どころ
Plan of MeuangTam   平原に建てられてはいるが、全体としてインドの世界観を示している。つまり、中央の主祠堂にある5基の塔堂(プラーン)が世界の中心にあるという須弥山(しゅみせん、スメール山)を、その周りの4つの池は須弥山を囲む大海を表しているわけだ。
外側の壁と4つの池
  遺跡公園の入口から芝生の中の遊歩道を歩いていくと、壁に築かれた東側楼門にぶつかる。ここの破風とリンテルのレリーフが美しい。楼門を抜けると、両側に蓮がたくさん生えている池がある。この池は主祠堂と回廊を囲むように4つあり、それぞれ5つの頭のナーガが守り、美しいゴープラ(楼門)が飾られている。
MeuangTam, click to enlarge 主祠堂の1基の破風
MeuangTam, click to enlarge 主祠堂(前列2基と後列1基)
回廊と主祠堂
  そのまま進むと主祀堂を囲む回廊の東楼門になる。楼門は東西南北4か所あるが、それぞれ、リンテルのレリーフも含めて美しく修復されている。
  回廊内の主祀堂には、前列3基(そのうち、最も中心となる中央の1基は上部が崩壊し、基壇を残すのみ)、後列2基の計5基のプラーンが建てられている。正面から見ると、前列3基の間から後列2基が見えるように建てられているので、5基全てが見えるわけだ。このような主祠堂の建て方は、他のクメール寺院と大きく異なる点である。   
タイ中部ペッブリーのワット=カムペーンレーンは、ムアンタムと同時代かやや遅れて建てられたものだが、やはり5基のプラーンが並んでいる。ペッブリーの方は5基が十字型に配置されていたが、よく似ていると思った。
  それぞれのプラーンは、正面東側のみ出入口が設けられ、あとの三方は偽の出入口があるだけだ。その出入り口上部のリンテルのレリーフも、優美なものが多い。
  たしかにパノムルンを見たあとでは引けをとるかもしれないが、上述のような世界観を示した寺院の構図やレリーフなど興味深いものだった。
Naga Bridge of PreahVihear, click to enlarge 須弥山の周りの大海を表す池
Naga Bridge of PreahVihear, click to enlarge 回廊の入口
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このページの記述は、以下のサイト、書物を参考にしました。
新版「東南アジアを知る事典」平凡社、"นำเที่ยว ๗ ปราสาทหินแห่งอีสานใต้ " สำนักพิม เมืองโบราณ (タイ語)、www.kapook.com(タイ語)

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